「きく」ということ
私は、ピアノを弾く、音楽家です。
だからよく音楽を聴き、演奏しています。
その中でまず思うことは、音楽はやっぱり「会話」だということです。
演奏する人は、作曲者の想いと作品への自分の思いを伝えるひと
きくひとは、それを受け取る人
そして会話って、やっぱり奥深いなあと思っていて、「話す人だけが話していて」はいけないし「聞く人だけが聞いていて」はいけないと思うんですね
聞く人は、相手が話すことを心の中で「一緒に話して」
話す人は、自分が話すことを心の中で「(相手の立場に立って)聞く」ことが大切で…
これは音楽の場合でも全く同じです。
この演奏家はどうこの部分を感じて、こう演奏してるのか。それに近づきたいと思うのなら「自分も心で奏でてみる」。
どう感じてそれをどう聴いてほしいのかが心にあるのなら、それを「お客さんと一緒に聴く」。
そのお互いの関係が、一つの演奏のなかでよく保たれたとき、本当に幸せな音楽の時間だと思うのです✨
たまにそれを感じられることがあって
常に自分を何人も用意する、というか
一人になる方を選ばない
こう考えると音楽家って寂しがりやさんだなあと思ったりしますが!
同時に、表現者は自分をさらけ出して、与えて、もらって。の繰り返しをするので、本当に素直な人類だと思います。
本当に「きけ」ているかは、心が通っているかということ♪
ずっとこれを大切にしていきたいです。
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