ちょこっと音楽綴り④現実世界から隔絶されよ
新幹線でこの曲の楽譜を読んでたら、さっき食べたおにぎりで血糖値が上がったせいか、
うたた寝をした。
ちなみに美しいなあと思いながら聴いている音源はこの内田光子氏のもの。
そのうたた寝中に、短い夢をみた。
それはわたしの現実の共演者ではないが1人のヴァイオリニストとデュオリサイタルを行った終演後のシーンだった。
「やはり僕たちは、拍手をもらったときに"とうとう現実の世界とは切り離されてしまった"感じを覚えるよね。」
と彼は言った。
わたしはしばらく訳が分からず、むしろ拍手をもらったときが現実との繋がりを取り戻したときではないか?と思った。
でも少し考えてみて…
たしかにそんな演奏で終えられることが理想なのかもしれない。
この曲をお客さんの前で全身全霊で向き合い演奏したことで、さらに理解と芸術への憧れが深まり、
また現実世界とは離れられてしまった。
と思えること
お客さんが自分の演奏を聴いて現実逃避できること?
そんなのは後から着いてくるなら着いてくればいいが、実は必須ではないかもしれない。
いやキャリアをレベルアップさせるには必須だけど、自分の芸術世界には正直あまり関係ない。
ただここで、やっぱり「お客さんの前で」それをするというのが大事、という矛盾もあり…
演奏家たるもの、人の前で、積極的に世間と隔絶されていく自分の姿を見てもらっていくべし。という。。
1人で楽譜を見て、「こりゃ、一体なんだろうなあ。」という時間も最高ですけどね。
最初はただピアノが大変な曲にしか見えなかったけど…
この素晴らしいモーツァルト作曲・ヴァイオリンソナタk526の練習に誘ってくれた方に感謝して。✍️
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